払いすぎている借金とは?過払い金について

期限切れが迫る過払い金

もし消費者金融のカードローンやクレジットカードでのキャッシングを利用していて高い利息にも関わらずに毎月毎月返済していた人は「過払い金」と言ってお金が返ってくるかもしれません。 返還される理由としては本来決められていた利息があるにも関わらずにそれ以上の利息で貸し付けていた為、貸金業者(消費者金融やクレジット会社)はその超えた分を返還しなければならなくなりました。 この返還を求める制度が「過払い金返還請求」です。 例外を除いて本来であればほとんどの場合に勝てるのが過払い金請求なんですね。 しかし、過払い金請求は思いもよらぬお金が返ってくるのでメリットしかないと思われがちですが、デメリットももちろん存在します。

過払い金請求のメリット、デメリットとは?

借金でマイナスのはずがプラスになることも?

過払い金請求をする事で得られるメリットとしてはまずお金が返ってくる事です。 どれぐらい返還されるのかは一度「引き直し計算」と言われる計算をして過払い金の額を出しますが、人によっては数百万、数千万も過払い金がある場合もあります。 シミュレーターを使って導き出す事も出来ますが、自信のない人は一度弁護士や司法書士の先生に問い合わせるとよいでしょう。 また、過払い金は借金が残っている場合、その借金と相殺する事も出来るので借金がゼロになるどころかプラスになって終わる事もあります。

請求先から今後は借入出来ない

貸金業者は事実上悪いことをしていた事になるので過払い金としてお金を返還する事になるのですが、一度返還請求をするともう今後はその請求先から借入が出来ません。 それには一度納得した上で当時に契約をして借り入れていたわけですから、後から言われたとしても向こう側からしたら変な話ですよね。 ですので一度過払い金請求をすると今後は借入出来なくなるデメリットがあります。 ただ借入先は他にも色々あるので、その会社だけに固執する必要はありませんね。

ブラックリストになる可能性

ブラックリストとは過去に延滞や金融事故があった際に登録される機関へのリストです。 債務整理をすると通常はこの機関に登録されるのですが、任意整理をして結果過払い金請求として終わる場合にタイムラグの関係上、間違って登録される事があります。 携帯端末の分割購入や借入したり新規のクレジットカードを作る事がない人にはあまり関係ないかもしれませんが、普段当たり前のように生活をしていた事がブラックリストになった事で弊害になってしまう場合があるので万が一のデメリットとして覚えておきましょう。

完済後か返済中かで変わる過払い金請求の意味

過払い金というのは上記でも解説している通り、無駄に払いすぎている借金の事です。 ですので借金を返済している途中でも完済していても過払い金自体の意味は変わらないというのが答えになります。 しかし、過払い金返還請求と言われる手続き上では本来完済後の事を指します。 反対に返済中であると任意整理と扱われるんですね。 過払い金請求と任意整理については本当に紛らわしいので、よく誤解をしやすい用語です。 これは過払い金が多く発生している人にある実例ですが、借金返済中で任意整理をすることになり過払い金がある事が分かり返還された金額が残りの借金と同じ金額な事が分かりました。 その場合は残りの借金と過払い金を相殺する事が可能です。 そうなると手続き上は一回任意整理になりますが、最終的には過払い金請求となるので、ほとんどの人が気になるブラックリストの心配はありません。※絶対ではありませんので詳細は専門家に問い合わせ下さい。

過払い金の返還後に赤字?

せっかく過払い金の返還請求をするからにはなるべく多くの過払い金を取り戻したいはず。 しかし、過払い金の返還額によっては弁護士や司法書士にかかる報酬を考えると赤字になる事も十分に考えられます。 だからといって自分で返還請求をするにも書類作成や取引履歴から過払い金の調査をしなければならず、それらをしても貸金業者によっては相手にされない事だってあります。 だからといって裁判を起こすにしても裁判費用の立替をしないといけないし絶対的に満額回収出来る保証もありません。 ですので、オススメとしては弁護士あるいは司法書士に依頼をする事ですが、費用が一番の問題点ですよね。 一体どれぐらい過払い金があるのかを無料で調査してくれる事務所もあるので利用してみると良いです。どれぐらい返還されて手元に残るのかを教えてくれます。

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